「火花」又吉直樹

初めまして。
普段はサラリーマン、夜は上野でゲイ店員をやってます、ノンケ大好きヒロコです。
暇つぶしにこれから趣味の本や映画のことについて、ちょいちょい書かせてもらうわね。
以後よろしく❤️

では早速。まずは、今巷で話題の芥川賞受賞作「火花」からレビューしちゃうわよ。

火花
著・又吉直樹



又吉くん、普通にタイプ。食べちゃいたい。

でも、私、夜の方は、食べられる方なんですけどね。
 
えっと、失礼いたしました。
直木賞最終候補に、芥川賞受賞。作家として、この上ないデビューを果たした人気お笑いコンビ・ピースの又吉くんなんだけど、やっぱり、ビジネス臭を感じるのは仕方ないわね。CDもすっかり某アイドルグループのセット商法以外では売れなくなってしまったし、本の方は、下火になってきていることは明らかな事実だし。海外よりかは電子書籍の売れ行きは伸びてないらしいんだけどね。
 
と思いながら本書「火花」を手にしたわけだけれども、私的には、「この作品なら、芥川賞でも納得」と思ったわ。直木賞受賞するほど「大衆性」は帯びてないけれども、新人作家の純文学としては、良い出来なんじゃないかしら。
 
季節や環境の変化を表現する文章なんて美しいと思っちゃったし(でも、ちょっと多すぎるわね)、やっぱり漫才のやりとりは、さすがプロだと唸らされたわ。
でも、師弟関係のみをひたすら描くのは少し寂しい気がしたわね。たぶん又吉くんが同級生とやってた線香花火の元相方が主人公の相方のモデルなんだと思うんだけど、せっかくだからもっとその人のことを知りたいと思っちゃったわ。それに、師匠の神谷さんが売れないのに師匠?とも思っちゃったのよ。そういったことって芸人界では関係ないことなのかもしれないけど、素人はそうおもっちゃうのよねー。まあ、彼のことはテレビを通して知っているせいもあるかもしれないわね。

って、ついつい生意気な言い方になっちゃったわ(笑)。
だって、又吉くん本当に食べちゃいたいくらい可愛いから、ついつい熱が入っちゃう。
 
というわけで、吉本興業がウハウハ言うほどすでに売れていることは癪にさわるけど、この「火花」は、読んでおいて損はないと思うわ。ただ、人に借りても良いかも。
 
それでは、また今度。
アデュー